音楽表現って何だろう?

いよいよフェスティバル開催まであと少し。子ども達が毎日行うささやかな表現をお見せしたい、という気持ちで数年前に「お遊戯会」から「フェスティバル」へと名前を変えました。

名前を変えてから、舞台で発表するだけではなく、ピタゴラスイッチ等得意な製作を展示する子、手作りのお皿とおにぎりでカフェを行う子…と、毎年さまざまな表現をお見せしています。

名前を変えた発端は、大人が決めた演目・振り付けや台詞を子どもが必死に練習をする姿が、本当に「表現」なのか?と職員の疑問が出てきた事でした。「子どもの主体性を大切にした保育をしましょう」と国からも言われる中、「主体性を大切にした行事」について改めて職員同士で話し合い、現在の形に落ち着きました。

風が吹いて気持ちいい、と目を細める時。泥水に触れて、冷たさに驚いた時。何気なく叩いた木の板が、心地よい音を立てた時。子ども達はこのような時に感じた心の動きを、自分の声や体、絵の具や楽器などの道具を介して表現します。大人からすればささやかですが、子ども達にとっては大切な経験です。

フェスティバル当日の発表や展示から、子ども達の日々の表現に思いを馳せて頂ければと思います。

 

さて、今回は表現の中でも「音楽表現」についてのブログをお届けします。

 

子どもの音楽表現とは?

錦ヶ丘の日常で、子ども達はどんな音に触れているでしょうか?

雨や風の自然音。気持ちの良い音がする空き箱で始まる子ども同士のセッション。

わらべうたのゆっくりと穏やかな響き。リトミックのはつらつとしたテンポ。季節の童謡は、ピアノの演奏で聞くと何とも美しい響きです。

最近は、流行りの曲をご家庭や店舗で聴くことも多いようです。親しんだ音を自分の物にした時、自分達で歌や踊り、演奏を創り出す子どももいます。

心の動きを表現するとき、子ども達は恐れも恥ずかしさもありません。自信たっぷり、楽しそうにしています。

 

音楽表現に着目して保育指針を読むと、私としては下記の点が大切なこととして読み取れます。

・様々な音(音量、テンポ、高低、音の重なりetc)に触れる中で心を動かす経験を重ねること

・心が動いた経験を基に、考えたり、イメージを広げたりすること

・上記の経験を経て、自分なりに表現すること(声、表情、体、音を出せるアイテムを仲介する。音を出しながら言葉で表現する、何かになりきって踊るなど)

◎大人が思う正しさに捉われず、子どもが自由に表現できるような大人側の工夫が大切である。

 

子どもの音楽表現を一文で表すと、下記の文がぴったりです。

”感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。”

(引用…保育指針解説/厚生労働省 第三章3歳以上児の保育に関するねらい及び内容 (2)オ 表現 より)

 

日常の中で、子ども達は様々な音に触れているか?自分なりに表現できるような関わりや準備を、大人はしているか?

クラスの垣根なく、日々話し合いながら気を付けていきたいものです。

 

今年度のフェスティバルも、音楽表現に関連する発表があります。子ども達と担任で話し合い、自分の好きなものになりきることに着目したグループ、自分にとって気持ちがいいテンポの曲に合わせてノリノリで踊るグループと様々です。当日は沢山の人に見られて緊張するかもしれませんが、当日までの子ども達の様子まで含め、ご覧ください。

文責:櫻田