もも組(4歳児)〜ケンカを通して育ち合う〜

友達と遊ぶ事が楽しく、気の合う友達と関わる時間がどんどん増えていっています。しかし、楽しい時間に比例して自分の思いが伝わらなかったり、遊びたかった子が違う遊びに行ってしまったり思い通りにならない場面も増えてきています。


言われたら嫌な事も嬉しい事も幼児期に経験してこそ、コミュニケーション能力が育ちます!子どもって物凄いケンカをしていても翌日にはケロッとして遊んでいます、これってなかなか大人には出来ない事ですね。
「ケンカが子どもの発達に関わる大切な経験」という考えのもと、実際に起きたケンカのエピソードから子どもの発達・関わりについてお伝えします。

自我が育ち、自尊心が芽生える0.1.2歳頃から玩具や人・場所の取り合い、順番争い等のケンカも、4歳頃になると変化してきます。

この頃の対人関係の発達とケンカの様子…。

①発達

・自分の感情を調整し始める

・自分と他者を調整し始める

・仲間関係が構築されると同時に排除が生まれる

・判断力や批判する力が芽生える

②ケンカの様子

・言い分の違いや言葉のやり取りでのすれ違いが起きる

・仲間外れをする

・ルール認識の違いから争いが起きる

・ルール違反を注意する

 

エピソード①

一緒に遊んでいたかと思うと向き合ってお互いに言い合っているAちゃんとBちゃん。「強く言った」「言ってない」と揉めている様子。周りの子ども達が話を聞いてくれていましたが解決出来ず。担任が話を聞くと、ままごと遊びで後から来て横取りした事を注意したAちゃんの言い方が強かったと言うBちゃん。担任がそこで「Bちゃんは強く言われて嫌だったんだね。でもAちゃんが言う事もあってると思うよ。何も言わずに取っていったら嫌だと思うよ」と言うと納得し謝り合っていました。

徐々に子ども達で解決しようとする姿も出てきています。今回はどちらも言い分を曲げず、子どもだけでの解決は難しいと判断しました。担任が仲介に入り、それぞれの話を聞いてみるとどちらにも「嫌だ」と思う点があった事がわかりました。双方の言い分を代弁する事でどちらも相手の思いに気づいたようです。

 

エピソード②

「友達が一緒に遊んでくれない」と言いにくる子と相手の話を聞くと、「だって今は別の〇〇ちゃんと遊びたい気分だったの」という場面もあります。そんなお互いの気持ちを知って微笑ましくもありますが、当の本人にとっては切実な悩み…。これもまた、担任が仲介に入り、お互いの思いを伝え合ってもらいました。

普段から「思いは言葉で伝えよう」と呼びかけ、子ども同士のケンカも安易に終わらせないようにしてきましたが、子ども達は、いつの間にか粘り強く取り組む力や言葉で伝え合う力を少しずつ身につけているようです。

ケンカしながらも、その中で少しずつ相手の気持ちに気付いていく子ども達を見守りながら「人といると楽しい」と感じられるように保育していきたいと思います。     文責:大迫