"自分以外”への意識(たんぽぽ 0歳児)

7月には新しいお友達が1名加わり、総勢9名になりました!初めましてのお友達をじーっと見つめ様子を伺っていた子どもたちでしたが、今では自ら近寄り笑顔で喃語で話しかけたり、玩具の貸し借りをしたりとどんどん距離が縮まっている姿があります。

今回は、人との関わりを通して育まれている心の発達をお伝えします。


エピソード①

玩具で遊んでいると友達に取られてしまい、違う玩具を見つけに行くことが多かったRくん。

最近では、お気に入りの玩具を取られると喃語や表情で嫌!という気持ちを伝えられるようになりました。自我の芽生えです。

取ってしまった子どもへは、保育者から「玩具欲しかったんだねえ」「Rくん嫌だったんだって」「どうぞ!できる?」と穏やかに言葉をかけます。もちろん、まだ言葉の理解は難しいですが、大人の表情や声音で安心できます。

また、こういった経験を重ねることで、4・5歳頃になると言葉の意味を理解したり、やりとりを身につけたりします。そして、後に相手の気持ちを考えられるようになり、思いやりの気持ちが育まれていきます。

この様子を見ていた周りの子どもたちも、時折”どうぞ”をするようになってきました。”どうぞ”が子ども達の遊びのひとつになり、友達とのやり取りを楽しんでいます。0歳児の子どもにとっても、友達が泣いているよりも、一緒に笑って遊ぶ方が嬉しく思うようです。

 

エピソード②
友達が泣いていると、「どうしたの?」とでも言っているかのように顔を覗きこむYくん。時には頭を優しくヨシヨシとなでているかのような行動もしてくれます。悲しい気持ちなのかな?とYくんなりに感じ取っているようで、気持ちに寄り添う感情が育まれていました。

 

エピソード③

玩具を「どうぞ」と渡すことが好きなIちゃん。最初は大人だけに渡していましたが、次第に友達にも”どうぞ”する姿が見られるようになりました。相手に何かを渡したい気持ち、渡した物を返してもらいたい気持ちが通じ合ったときは、とても嬉しそうです。こういったやり取りの中で、人と繋がる楽しさや安心感を培うことができます。

 

乳児期から人との関わりを十分に経験することで、後に自分の気持ちや相手の気持ちに気付くことができるようになります。保育者は、子どもたちが自分の気持ちを存分に表現できるよう、子どもの気持ちを言葉にして伝えながら寄り添うことを大切にしています。     文責 関