優しい連鎖

夏の終わりから朝たんぽぽ組に時々顔を見せてくれる1歳児Yちゃんがいます。

Yちゃんのお目当ては「Aさんいますか?」と、大好きな先生が出勤しているかを確認しているのです。

Yちゃんは登園時にA先生が自分のクラスにいないことを確認するとお母さんと一緒にたんぽぽ組に来ます、少しモジモジしながらも1歳のYちゃんが自分で「Aさんいますか?」と聞いてきます。

勇気を出しているYちゃんの気持ちをちゃんと受け止めたいので、丁寧に対応します。勤務表をすぐに確認して「今日は、もう少ししたら来るよ!」「今日はお休みだよ!」と、伝えます。Yちゃんはどちらの答えでも納得して帰っていきます。休みだと分かってもしょんぼりする様子はありません。

自分で確認をして心に折り合いをつけているのだと感じます、その後園生活で見かけるYちゃんは普段と何の変わりもありません。

Yちゃんを見ていると大好きな信頼できる大人の人に出会えてよかったね!と思います。

大好きなお父さん・お母さんと離れて保育園の社会に入っていく子ども達、信じられる安心できる大人がいてくれることは大きな心の糧になります。大好きな先生(大人)を介して自分の世界を安心して広げていきます。

 

特に0・1歳の子ども達は、保育園では泣いた時に優しく受け止めてくれる、ミルクや給食を食べさせてくれる、一緒に遊んでくれる大人が大好きです。日々の関わりの中で、優しく受容してくれた喜びが人を信頼できる心の基礎を育てます。人を信じることが出来ると、これから出会う人(友達)を大切に出来ます。自分が愛された経験が温かい連鎖を生み出します。

どんな自分も受容し愛された温かい気持ちが、自分を好きになる自己肯定感を高める心の土台になります。

大好きな人が見守ってくれるから挑戦できる、大きな1歩を踏み出せる、もし…不安になったらその人の胸に帰ろう!その気持ちが少しずつ心を逞しくしてくれるのだと感じます。

 

Yちゃんのこの行動がいつまで続くか分かりませんが、気持ちが落ち着くまで付き合っていこうと思います。

 

 

 

1歳児クラスで心温まる風景に出会いました…

・クラスでもお姉さん的存在のYちゃん

YちゃんとRくんは一緒に午睡前の着替えをしていました。Yちゃんに見守られて着替えるRくん「一人で着替える!」と言い、何とか上着を脱ぎました。するとYちゃんがすかさず…「すごいね!」と拍手してくれました。Rくんは嬉しくなり、意欲的に一人で全部脱ぎました。その度に、Yちゃんが傍で見守り応援してくれます。

応援していたYちゃんも嬉しそうです、友達が嬉しいことは自分の気持ちもウキウキ・ワクワクさせてくれるそんな笑顔です。Yちゃんも大人の人にそうやって見守られたのでしょう、優しい連鎖です。

 

・砂場にて…

1歳児にとって砂場にある銀スプーンは、憧れのスプーンです。必ず誰かが握っています。

そして、貸して欲しい友達が「貸して!」と言い、貸してもらえなくて泣いてしまう!という繰り返しです。

その日もGくんが「スプーンを貸してもらえない!」と泣いています。最初に使っていた子に「貸して」と言うものの…「イヤ!」と相手にしてもらえません。「Gくんも使いたいから、たくさん遊んだら貸してね!」と伝えました、しばらくすると…Gくんへスプーンを持ってきてくれました。「ありがとう」と伝えると、ウンウンと頷いています。

Gくんも嬉しそうです、でもしばらくすると…次に「貸して!」と言われたAちゃんにすぐに貸していました。あんなに泣いてやっと貸してもらえたのに…すぐに手放すなんて!

でも貸してもらえたことが嬉しかったのでしょう!友達の優しさに触れたことが満足だったのでしょう…。

そして、優しくされたことは、友達にもしてあげたくなるのでしょう…。

これも優しさの連鎖ですね。

 

優しい気持ちになると、誰かに優しくしたくなる…優しい連鎖ですね。

 

012歳児リーダー 中島