新たなリトミック

 先月、竹原先生による”運動の発達と学習”という幼児期に必要な運動経験についての園内研修がありました。その際に学んだことを今月の全体リトミックで取り入れていきました。【研修についての記事はこちら

乳幼児期の運動発達には階層に分けることができます。(竹原先生資料参照)

◎1歳未満→基本機能獲得期【基本機能】
寝返りや、ハイハイなどを通して歩けるようになります。これらが身体活動の基本であり、ヒトの基本機能である直立二足歩行に繋がる。

◎1〜3歳→基本機能安定期【重力に適合した動き】
歩く、走ることが安定し手も上手に使える。跳ぶ、登る、くぐるなど自分の体を使って遊べるようになる。

◎3〜5歳→基本機能活用期【環境に合わせた動き】
ボールを投げる、ジャングルジムで遊ぶなど体と道具を使った遊びを通して身体感覚を向上させる。

これらの運動発達は経験を通して運動学習(運動発達の基本機能を活用して習得される運動機能)へと繋がり、自身の運動スキルとなっていきます。

リトミック担当の私たちは、竹原先生のアドバイスを元にリトミックのプログラム内容を見直すことにしました。
まず初めに、運動発達を踏まえた運動学習ができるよう、今までの動きの順番を変えたり、環境を変えたりことから始めました。

【リトミックの過去の記事はこちら】

◎変更のねらい
0〜2歳児クラス(たんぽぽ、うめ、ゆり組)は運動発達に添い、基本の動きを徹底する。
3〜5歳児クラス(きく、もも、さくら組)は環境に合わせた動きを取り入れる。

 

具体的な内容

変更前
歩く→走る→座る→這う→しゃがむ→ころがる→這いながら進む→飛ぶ→寝転がり上に足を動かす
変更後
ころがる→這いながら前に進む→寝転がり上に足を動かす→這う→歩く→走る→しゃがむ→跳ぶ
床に近い動きから始めることで、運動発達の段階を踏まえた動きを意識しました。

 

変更前
わに→這いながら動く
ます、とんぼ、めだか→歩く・走る

変更後

わに→ベンチ椅子や大人の足の下を潜る
ます、とんぼ、めだか→床にプラホーミングを置いて視覚的に意識しながら進む。同一方向のみでなく自分の好きなように動く。

どんぐり→手を下げて転がる

【わに】大人の足、長椅子の下をくぐる

【どんぐり】手を下にして転がる

【ます、とんぼ、めがか】プラホーミングを避けて歩く、走る

子どもたちからも、いつもと違うリトミックに”はやくしたい!”という意欲の現れが表情や言葉にでていました。初めての試みだったので、環境に合わせた動きと共に、音楽のリズムや音を聞き分けることが難しい様子もありました。定期的に環境を変化していくことで子どもの”してみたい”を引き出しながら、環境に合わせられる体の動かし方を育んでいきたいと思います。関