夢中になれること

1月は年長児(さくら組)が、お正月遊び『コマ回し』を楽しんでいました。

たんぽぽ組(1歳児)のGくんも、コマ回しに魅了された一人です。

コマを自在に操るお兄ちゃん達への憧れも強く感じている様子でした。『1歳児が興味好奇心をくすぐられて、そのことを深く知りたい!』と思うエピソードに出会えた一場面でした。

コマに出会う

 

ある日、お兄ちゃん達が楽しんでいるコマ回しの机に1人座り、その様子を見ていました。

コマが落ちないように3以上児職員が枠を作り、その中で回るコマをただただ…ジーッと見つめています。コマから目を離すことがありません。

 

お兄ちゃん達が「こうしたら回るよ!」「俺の勝ち!」などの会話も聞き逃すことなく、しっかり参加して聞いています。コマが勝ち残った子が喜ぶ姿、負けた子が悔しがる姿も…

全てを見つめる表情は真剣です。

 

いよいよGくんもコマを持たせてもらいました、最初は机の上に置いて喜んでいました。

しっかり観察していたからでしょうか…置き方もあっています!

憧れの物に触れた喜びは、Gくんは少し緊張している様子でした。

 

でも、なかなか上手く回りません…お兄ちゃん達が回す様子を見て、見様見真似で何度も机の上で回そうとしていました。

上手に回せる職員が、地面の上で紐を使い一緒にしてくれました。

その時、コマがクルクル~~ と回った時の嬉しそうな表情!

 

3回程回すと、満足したようで違う遊びへと行きました。

 

Gくんの中で、十分に満足感が得られた瞬間があったからこそ、心が納得できたのだと思います。

 

その後のGくんは…

 

その後、Gくんは…

室内でブロックのクルクル回るのを見つけては回し、ミニカーも逆さまにしてクルクル回すのを楽しんでいます。

来年のコマ回しに向けての自主練習中でしょうか。

あの日から、指先を使いクルクル回すのが好きになりました。

 

年中・年長になってやっと回すことができるコマ回しですが、今回Gくんが興味・関心を持ったことはこのように日々の生活・遊びの中で生きています。

指先が器用に動かせるようになると、Gくんができる好きな活動も増えていきます。そして、自信を持って取り組むことができるようになります。

ゆくゆくは、手の感覚・指の動かし方を知りいつかコマを回せるようになります。

このように子ども達の遊び1つ1つが点で繋がり、少しずつ出来ることが増えていきます。

コマを自分で回せた時、きっとGくんは「できた!やったあ!」と思うでしょう。

この経験が心を豊かにし、自己肯定感・自信に繋がります。保育園やご家庭で大人にあたたかく見守られながら、「できた!」を経験することで、一人ひとりの人生が豊かになる土壌になれば良いな…と思っています。

今は経験の豊かさと、夢中になれる時間の保障をこの保育園の時期に存分味わわせてあげたいです。色んな遊びを経験し、夢中になる中で自分が本当に好きなこと、自分が自信を持って出来ることを見つけていくと思います。

 

また、今回お正月遊びの様子を見て、徐々に薄れてゆく季節の伝承・継承遊びを次の世代に受け継いでいくのも、私達の大切な役割だと感じました。

子ども達が大人になった時に、「お正月だし、凧あげしようか」「お正月も終わったし、七草がゆ食べたいな」と思えると素敵ですね。

 

文責:未満児保育リーダー 中島