きく組 ★心の成長★

これまで取り組んできた行事や活動での経験を通して、最近はますます友達との仲が深まりクラスとしてのまとまりがでてきています。今までは個々や好きな友達と2人で遊ぶことが主でした。しかし今では5~6人で集まり、友達と遊びについて意見を出し合いながら遊ぶ姿が見られるようになっています。

また、今までは自分の意見や気持ちを優先する事が多かった子ども達。しかし少しずつ、友達の意見に耳を傾け「いいね!」と共感して認めたり、「みんな○○ちゃんは○○したいって言ってるよ!」と声を掛け合い気持ちに寄り添ったりすることができるようになり心の成長が見られるようになってきました。

★ある砂場遊びでのエピソード・・・・★

Hちゃん、Rちゃん、A君で楽しそうに砂場でままごと遊びをしていました。

A君がHちゃんに「チョコバナナケーキ作ったよ。Hちゃんのこれも僕と同じケーキ作ったの?」と尋ねるとHちゃんは「ううん、これはお弁当~!Rちゃんのお弁当だよ」

するとA君が「ぼくにもお弁当作ってよ!」とお願いしていました。するとHちゃんは「じゃあRちゃんと半分こしてね」とA君に伝えていました。

この2人の会話を聞いた時に私は『え?!それでA君は納得するのかな?そして半分ってどうやってするのだろう・・・半分は嫌だ~って言ってケンカにならないだろうか?』と内心ドキドキしながら見守っていました。

A君は小さなスコップを持ってきて、まるで包丁でケーキを半分に切るようにHちゃんが作ったお弁当をサクサクと半分に分け、そしてその様子をHちゃんはじっと見つめていました。ちょうど半分になると2人で大喜びしてまた遊び始めていました。

私はこの2人のやり取りを見て、A君はHちゃんの意見を聞いて受け入れ、ちゃんと『半分こ』の意味をよく理解していた事と、HちゃんがA君のすることを信じてじっと待っていてあげている姿にとても驚き感動しました。

今までだったら思い通りにいかないと怒ったり泣いたり、または友達の嫌がることをして気を引こうとしたり…なんてことが多かったのです。

友達との関わりの中で自分の気持ちに折り合いをつけることができるようになり、社会性が育ってきていることが嬉しく感じました。

このエピソードを通して、「まだ3歳児だから…」と思うことで、子ども達の成長を見逃しがちになっていたことに気付かされました。

大人が思っているよりも、子ども達はできる事や様々な物事を理解しているということを再確認しました。

子ども達を信じて丁寧に遊びを見守り、関わりの中で必要に応じて子ども達に考えさせたり気付かせたりしながら、より友達との関わりが深まり社会性の発達につながるようにしていきたいと思います。

文責:迫田